今回はフランス中南部に位置するオーベルニュ地方の郷土料理Choux Farcisです。簡単に言えばキャベツ丸ごとのロールキャベツですが、お手頃な食材で豊かな味わいを楽しめるのがこのお料理の特徴です。ロールキャベツというと,ひとつずつ、ひき肉を包んだものを想像しますが、フランスの家庭ではちりめんキャベツを使って、ひき肉を丸めたものを中央に置いてキャベツを包んでいく写真のようなロールキャベツを作る家庭が多い。一つ一つ包み込まなくていいし、大皿にどんと盛り付け、テーブルの上に置いて、みんなで好きな分だけ、切り分ける。
私はこのほうが切り分ける醍醐味があって好きです。
オーベルニュ地方はほかの地方と比べると産業もあまり振るわず、あまり豊かな地方とは言えませんが、美しい自然があり豊かな牧草地もあり、野菜や酪農製品を使った素朴なスープやポテが多い。このロールキャベツもオーベルニュ地方の代表的なお料理で、ちりめんキャベツ(フランスのサボイ地方で作られたのでその名をとってサボイキャベツと言われている)を使ってポテと同様によく食べられるお料理です。
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