パリでも連日異常な暑さが続き大変だということをパリ在住の日本人から聞いた。
特に100年~200年も昔に建てられた建物が多くクーラーという空調設備がなくて、暑くても窓を開けるか扇風機などにたよってきたパリジェンヌはこの暑さに耐えられないみたいだ。
ちなみにどうしてクーラーがないかというと、室外機を取り付けるのはパリの景観を損ねるというのが主な理由だそうだ。
パリの公共交通機関も冷房が完備されていないものも多く、熱波の日に冷房の入っていない公共交通機関に乗ると、車内が混んでいるときはム~として暑さと体臭でもう本当に大変だ。日本のように列車に乗ればヒヤッとするような涼感はパリでは望めないのだ。
そんなパリジェンヌも暑さしのぎによく食べるのが冷製ポタージュ。ガスパチョもよく食べられるようだが、昔からあるヴィシソワーズ(じゃがいも)ショワジー(レタス)ポティロン(かぼちゃ)のスープなどは家庭やビストロなどで(この暑さなので)近年人気の冷製スープのようだ。
今日は、冷製カボチャのスープを作ってみた。
カボチャのスープはsoupe de potironというのだが、最近人気が出てきているpotimarronを使う主婦が多くなっているとか。丸く、ソフトボールよりやや大きく、鮮やかなオレンジ色をしている。甘くて、どこかクリmarronやハシバミのような香りがするカボチャだ。
フランス語では、かぼちゃを『ポティロンpotiron』、栗を『マロンmarron』といっているが、potimarronは『栗のような味のするかぼちゃ』ということで、この名前がついたそう。外側も中身も黄色で、甘味もまろやか。
日本でも古くから北海道で育てられていた品種だそうだが、あまり市場では見受けない。コリンキーのかぼちゃはこんな感じかも。
ビシソワーズは長ネギと玉ねぎをよく炒め、薄切りにしたじゃがいもと一緒に鍋で火を入れ、ミキサーでビューレー状にしたものに牛乳や生クリームを加えたもの。
ニューヨークのリッツカールトンホテルのシェフがたまたまヴィシー出身のフランス人だったことからネーミングされた。
ルイディアシェフの子供の頃に母親が作ったじゃがいもとポワローのスープに冷たい牛乳を注いで食べていたことを思い出し発案したのだそうだ。パリのビストロではよく見られる冷製スープである。
どちらかというとこの二種ではカボチャのスープの方が甘みが強い。色も鮮やかだし私は好きである。
スープといえどもライ麦入りのカンパーニュと一緒にいただくとかなりおなかがいっぱいになる。
栄養たっぷりだし、満腹になるし、今日の午後はこれで頑張ろう。
この記事へのコメントはありません。