「ラルゴ」とはショパンの死後1938年にパリで発見され出版された遺作の一つです。
この作品はポーランドで歌われていた聖歌「神よ、ポーランドをお守りください」の旋律にショパンが和音を編曲したものです。
ショパンは死後、未出版の楽譜を全部燃やしてほしいと遺言に残したそうですが、その多くが親族らによって出版されているようです。あまりポーランドでも知られていないそうですが、2021年のショパン国際ピアノコンクールの3次予選で反田恭平氏が演奏したことから一躍有名になり、脚光を浴びたみたいです。
本当に短い作品なのに深く人の心をうつこの作品。
ある日私は反田さんのショパン国際コンクールの予選の作品を聴いた瞬間、強い感銘を受け、その世界にぐんぐんと引き込まれてしまった。
そんなことで、早速楽譜を取り寄せてみたのです。
この曲がポーランド人の心を揺さぶり拍手喝采が鳴り止まなかったということは本当にうなずける曲です。
ショパンの作品としては非常にゆっくりで平易なので私のようなピアノ初心者にとってもなんとか弾けるようになりました。
しかし精神性の高い曲なので表現力が求められとても難しい曲でもあります。
「ラルゴ」反田さんがコンクールで弾いたというだけで敷居が高い気がしますが、音符だけ追ってる分にはとても簡単のようです。しかしそこに感情を移入する、すべて全身全霊で捧げ混むのは非常に難しい。
でも音だけは追えるようになったので、あとはいかに感情を込めて完成させるか・・・
私はこの曲を弾くと自分の精神性まで高められ、崇高な気分になるのです。
完成まであと一歩?
毎日とても楽しみに弾いています。
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