日本で梅仕事が忙しい時期、フランスでは、丁度苺が採れ始める頃で苺のコンフィチュール(ジャム)の仕込みで主婦は忙しい。
今年の日本は暖冬でしたし、ひょうが降ったりして悪天候が続いたために、梅の実の付きが7~8個とあまりよく採れませんでした。
これでは梅シロップはちょっとできません。
梅が不作だった分ミントは我が小さな畑でもがんばって育ち、たくさん生い茂ってくれました。
そんなことで、今年はミントの色々なアレンジをしたドリンクやお料理を作ってみました。
◎モヒート風レモンとオレンジのデトックスドリンク
モヒートのレシピにはライムが入りますが、ライムでなくて、レモンとオレンジをミントと一緒にミックスしました。
先日買ったレモンリキュールサングリアも加えるととてもフレッシュで美味しい。
1)スライスしたレモンとオレンジを2枚づつ、レモン一個分の汁、ミント一枝、きび砂糖大さじ3を鍋に入れる
2)100ccの水を加えて煮詰め半量にする。
3)よく冷ましたらグラスに入れ、レモンリキュールサングリア(任意)、氷、炭酸を入れてできあがり。
◎安眠ティー ミント&カモミール
もう一つは熱くて眠れない日が続くので、カモミールとミント、ハチミツの組み合わせのハーブティを作りました。
ミントとカモミールの花をたくさん摘んで鍋に入れて4~5分くらい煎じてポットに入れハチミツを加えます。ただこれだけですが
眠れない夜に飲むとすっと眠りに導いてくれます。
↑もう少しすると白いお花が咲き、それを使用します。
これらは薬草学の元祖 聖ヒルデガルトの本にのっていたものです。
12世紀、ドイツの修道女だったヒルデガルド(世界最初の女性博物学者)が残したレシピに基づき、本を参考にしながらハーブティを作っています。
現代のような医薬品や最新の外科手術が開発される以前の、民間医療しかなかった時代にヨーロッパの国々において「副作用がな
い治療法」として広がりました。
フランスでもこの薬草としてのハーブはよく民間療法として、愛用する人が多い。
風邪や火傷、胃腸の疲れといった体の不調の時は、新鮮なハーブを使ってティザンヌを作ったりしています。
フランス人に親しまれているティザンヌの種類は実に豊富ですが、中でもポピュラーなのはリラックス効果のあるカモミールやヴェルヴェーヌ、消化を助けるミント、アンチストレスに効くラベンダーなど。
これらは一般家庭の庭でも栽培され、ハーブを乾燥させて保存瓶に入れて地下室にはよくストックされています。
効用の異なるティザンヌを何種類かミックスしたり、あまり口に合わない香草で飲みにくい場合にはフレーバーティーを加えてマイルドにして常用しています。
ダイエットやデトックスに効果があるティザンヌは、特にパリジェンヌの間で今でも大人気であります。
最後はドリンクでなくて、スープを作ってみました。
◎アーモンドミルクとミントのビシソワーズ
1)じゃがいもと玉ねぎをスライスして炒める。
2)アーモンドミルクも加えて、じゃがいもが柔らかくなるまで煮る。
3)ミントを加え、2)と共にミキサーでピューレ状にする。冷蔵庫で冷やす。
ひんやりとしたじゃがいもとアーモンドミルクのスープにミントが加わってとてもさっぱりとして夏にぴったりのデトックススープです。
そんなことで、今回は梅があまり採れなかったので、お庭のミントやカモミールなどのハーブを利用して、デトックス効果のあるドリンクやスープを作ってみました。
習慣づけて飲んだり食べたりすれば、デトックス、ダイエット、アンチエイジング効果抜群、今年はこれで夏バテを防ぎましょう!
⚫豆知識
★ミントはヨーロッパ原産のシソ科ハッカ属多年草です。有効成分のメントールは解熱、発汗、健胃等の目的や鎮静効果があり精神的な緊張を和らげイライラを沈め、アロマエッセンスでは不眠症、不安神経症を解消したりして心身をリラックスしてくれます。
★カモミール
胃もたれしている時や、神経が高ぶって興奮している時。緊張が続いて、肩懲りから頭痛がするような時に最適。
カモミールには、鎮痛・鎮静・消炎作用があり、生理痛や不眠、花粉症や皮膚炎、アトピーなどのアレルギー症状にも利用されています。
★アーモンドミルク
血行促進作用による肩こりや腰痛、冷え性などの改善、食物繊維による便秘の改善、ビタミンEによるアンチエイジング効果、コレストロールの低下、低カロリー低糖質でダイエットにもおすすめ
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