雪が降ったりして、きびしい寒さの中でも何のその、クリスマスは一年で一番盛り上がる時です。
クリスマス前になると、子供たちはそわそわします。
そう、夢のメリーゴーランドに乗れるからです。
フランス東部アルザス地方のコルマールではクリスマスに大きなメリーゴーランドが設置されます。
「メリーゴーランドに早く乗りたいよ」
デフォルジュ家の娘マリエンヌちゃんはこの時とばかり大はしゃぎです。
マリエンヌちゃん、弟のルイ君も
「回転木馬に乗りたい～」
「メリーゴーランドに乗りたい～」
「真っ赤なボンボンが食べたい～」
とてもわがままな子供になっています。
パパはいつもは厳しいのですが、クリスマスの時だけは子供たちには甘く、そんなわがままをゆるします。
メリーゴーランドは子供たちに人気があるので、ずらっと並びます。
小さなボンボンをくれるので、サンタさんの周りには子供たちであふれます。
コルマールのクリスマスマーケットは人々で一杯です。
近くの教会の鐘が鳴り響き、まるで市場を包みこむようです。
大人たちは寒いので、Vin chaud（温かいワイン）で乾杯します。
アルザス地方は第二次世界大戦の戦地となりましたが、幸いにもコルマールは奇跡的に被害を免れ、古い木造の建築や家屋が残っています。
コルマールのクリスマスはいつ来ても本当ににぎやかです。
そんなクリスマスマーケットに毎年子供たちと一緒に行くことをとても楽しみにしていました。
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