今日は、人参と香辛料のたっぷり入ったケークを作りました。
これはピカルディ地方のアミアンという街出身のパスカル君から習ったケークです。
フランスの男の人もよくお料理やお菓子を作ります。
かつてフランス語の家庭教師であったパスカル君もよくお菓子を作ってくれました。
彼の出身フランス北部のピカルディ地方は、にんじんの産地としてよく知られています。
ピカルディ地方クレシーの人参のポタージュは特に有名です。
ここの人参は一般的にずんどうで、甘くてずんぐりとしていて品質がとてもよいのです。
「ピカルディ地方には白い人参(Panais)というのもあるんだよ。乱切りしたものを下茹でして、塩コショウし、ハンドミキサーでつぶすんだ。人参というよりもセロリのような香りが強く、熱を加えるとほくほくして甘味が強くなる。付け合わせのピュレにすると美味しいんだ」
パスカル君はソルボンヌ大学で比較文学を研究している学生でしたが、東洋語学校(ラグゾー)で日本語も勉強していて、流暢に話せました。私はフランス語を個人教授してもらいましたが、わからないことがあると、日本語でも説明してくれたので、とてもわかりやすかった。
彼のママンは大の料理好きとあって、私もレッスンが終わると、よく教えてもらったりしました。
今回は、人参とサルタナレーズン、ナッツそしてシナモン、クローブ、カルダモンのスパイスたっぷり入ったパスカル君のレシピでケークを作ってみました。
香辛料のパンチが効いていて、とても美味しい。
1時間フランス語の家庭教師をしてもらった後は、ティータイム。
最初はこのケークを食べたとき香辛料がかなり入っているのでびっくりしましたが、フランスではパンデピスとかジンジャーケークなどスパイスのきいたお菓子は割と多いのです。
そんなことで、パリでの学生時代を想い出しながら、今日は、スパイシー人参のケークをクスミティ(紅茶)とともに嗜みました。
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