イチジクの実がこの台風の強風でみごと落ちてしまいました。
せっかく愛らしい実が熟するまで待とうと思っていたのに・・・
そこで、そのまま食べても美味しいのですが、イチジクの赤ワイン煮を作りました。
10年前に1度イチジクの木を植えたのですが、木の中にカミキリムシの幼虫が入って被害にあり、一本すべてが枯れてしまいました。
そこでパリで昔食べたビオレソリエスという黒イチジクの味が忘れられず、ネットで苗木を購入し育てました。
幻の黒いダイヤといわれ、果皮が黒く、やや小ぶりのイチジクです。 甘みは強く、ねっとりとした食感があり大人の味わいのする果実です。
日本国内でビオレソリエスを作っている生産者はあまりいないので、高級食材店以外は、なかなか日本では食べられません。
うまく育てばいいのになあ。と思い、良質の肥料をまいて、大事に育てたのですが、無残にも半年ぐらいで枯れてしまいました。気候風土からして、日本では育てるのが難しいみたいです。
写真はビオレソリエスはというフランスで生まれたいちじく品種
そこで3年前に再挑戦して植え替え以前と同じドーフィンを植えたら、次の年からよく実がなるようになりました。
この品種もフランス原産ですが、比較的育てやすく日本の市場にでているのはドーフィンが多いのでは。
早速赤ワインの中にシナモン、クローブ、はちみつ、レモン汁を加え、そっとイチジクを加えました。
少し小さめの鍋にちょっときついくらい果実を入れて、弱火でコトコトと煮ていきます。
30分ぐらいして、中まで火が入ったら、イチジクだけ取り出し、香辛料は取り去り、その煮汁を半量になるまでにつめます。煮詰まったらボールに移し、イチジクを加えて冷蔵庫で2日くらい寝かせます。
ちょっとほろ酔い加減になるくらい、香辛料入りのワインの味が凍みていてとても美味しい。
この上にホイップクリームをのせると、さらに美味しくなります。
イチジクは漢字で「無花果」と表記します。 花を咲かせずに実をつけるように見えることから、この漢字が当てられたといわれています。 ただし、実際はイチジクの花は実の中に咲きます。 収穫して果実を割るまでは見えないものの全く花が咲いていないわけではありません。
イチジクは世界史上最も古いフルーツの1つです。 アダムとイブがイチジクの葉で肌を隠した、あの有名な一節が聖書「創世記」の三章七節に登場します。 実際にエジプトでは紀元前2000年にはすでに栽培されたと言われています。
栄養成分が大変豊富に含まれていて、食物繊維であるペクチンやミネラル類、ビタミン類、ポリフェノールの一種であるアントシアニン、植物性エストロゲンも含有しています。
本来は毎日食べたいフルーツなのですが、なる時期も決まっています。
そんなことでできあがったのが3個でしたが、生ハムをのせるとオードブルにもなります。
秋の到来を(まだまだかな?)待ちつつ、少しずつ味わいながら、嗜みたいと思います。
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