アルザス地方 お菓子屋さんはクグロフでいっぱい

以前住んでいたブザンソンからアルザス地方のコルマールまでは近かった。

またストラスブルグからスフレンハイムまでは車で30分くらいで行ける。

そんなことで、アルザス地方にはよく足を運んだものだ。

中でもドイツ国境に近い陶器の街スフレンハイムでは、工房にてアグノーの森でできる良質の粘土を使用し成型から絵付けまでを職人が作っている工程を見学できる。

アトリエにはスフレンハイム焼きのかわいい陶器がたくさん並んでいる。

すべてが手作りなので、とても高価であるが、クグロフの陶器は何度もお菓子を焼いてもこわれないように頑丈に作られている。

 

そのアトリエで買ったスフレンハイムのクグロフ型↑

アルザス地方では、クリスマスの時期になるともちろんフランスの伝統菓子ビュッシュドノエル(牧の樹のケーキ)はあるが、お菓子屋さんのショーウインドーは、たっぷり粉糖をふるって、リボンで着飾った名物「クグロフ」がいっぱい並んでいる。

大きいもの、小さくてかわいいものなどが、色柄とりどりに飾られてあり、見ているだけでとても楽しい。

広場には、可愛いクリスマスマーケットの出店が並び、ベラベッカ(アルザス地方のクリスマスの伝統菓子でドライフルーツやナッツがたっぷり入ったパン菓子)タルトフランベ(玉ねぎ、ベーコン、フロマージュブランなどが入ったカリカリピザ)そしてアルザス土産の人形や置物などが売られ人々でひしめき合っている。

また暖を取るために、、ヴァン・ショー(ホットワイン)を飲み体を温めながらマーケットを楽しむ人々の姿が見られる。

陶器型で作ったクグロフ(イラスト) 

キリスト誕生を知らせるために東方の三博士がベツレヘムに向かう途中、アルザスの村に立ち寄ったとき、ある陶器職人が家で焼いたお菓子を旅の疲れをいやすためにプレゼントしたというのがクグロフの由来だとか。それほど昔からあるお菓子のようだ。その後アルザス地方、ドイツ南部などの王侯貴族の間で食べられてきたそうだが今ではクリスマスやイースターなどのお祝いに伝統菓子として親しまれている。

ブリオッシュ生地で作られたクグロフはしっとりとしていて、とてもおいしい。

 

またこの地方では一般的には、ドイツからの影響を受け、黒い森のトルテ(foret noir)は至るケーキ屋さんで見かける。キルシュのきいたチョコレートのスポンジにたくさんサクランボが入っている。フォレノワールはサロンドテに入ると、必ず目につくスイーツだ。

フォレノワール(黒い森のさくらんぼケーキ)

 

タルトオーフロマージュ(Tarte au fromage)

そして、フランスではめずらしい(今ではよく見られるようになったが)チーズのお菓子タルトオーフロマージュ。日本やアメリカでも愛されているチーズケーキだが、このアルザス地方を除いてはフランスにはあまり定着していない。チーズはデザートの前に食べる塩味のものというのが一般的で、チーズにお砂糖を入れて甘くするのは受け入れがたいという。ドイツでは昔から、クワークを入れて作っており、このアルザス地方は、何度もドイツの領土だったりしているので、その影響が強く、ここではよく食べられている。

アルザス地方はお菓子はもとより、お料理もザワークラウト、ベラベッカ(パン屋のかまどという意味で牛、豚、羊の肉とジャガイモ、野菜を白ワインで蒸し煮にした料理)フライシュナッカ(肉のカタツムリを意味し、幅広のパスタ生地でひき肉を巻き切り分け、ブイヨンで煮込んだ料理)タルトフランベなど種類が豊富である。

 

アルザスの人々はとても温かくて親切な人が多い。

そして美味しい伝統的な郷土菓子・料理。そして木組みのメルヘンチックな街並みなどととても魅力的な地方の一つである。

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