パリで食べた美味しい野菜たち(1)

ビーツを初めて食べたのは、思わぬ大学の学食であった。レストU(学生食堂)では、学生たちは、セルフサービスでオードブルからメイン、チーズ、デザートと一つずつ選んでいく。

野菜サラダでは、人参ラペ、きゅうりのヨーグルトドレッシング和え、ビーツのドレッシング和え、根セロリのマヨネーズ和えなど4~5種類が各々お皿にのっていてクルーディテ(生野菜のサラダ)としてレーンに並んでいた。

日本に帰ってきて、食べたいなあと思うのがそのひとつのビーツのサラダだ。とはいってもビーツは(もちろん探せばなんとか見つかるのだが)身近にあるわけではない。

なかなか手に入らないので、自分でも栽培してみたがなかなかうまくは育たない。

そんなことで今日は、すでに茹でてあるパックしたビーツなら大手のスーパーで売っているので、それでポタージュとサラダを作った。

(真空パックにしてあるビーツ)

 

(半分に割ると鮮やかな縞模様の赤カブのような野菜)

今日は茹でてあるビーツをジャガイモといっしょにハンドミキサーでピューレ状にしたものを牛乳と生クリームでのばしたポタージュを作ってみた。

Potage de vetterave rouge(3~4人分)

ビーツ    200g

玉ねぎ      半分

ジャガイモ(メークイン) 1個

牛乳      600cc

生クリーム   100cc

ブイヨン    小さじ2杯

コショー

1)ビーツと茹でたじゃがいもを1cm角に切る。

2)炒めた玉ねぎ、ビーツ、じゃがいもをハンドミキサーでピューレー状にする。

3)牛乳とブイヨンを加えて、火にかける。

4)ピューレがなめらかになってきたら、生クリームを加え、塩コショーで味を調整する。

 

ビーツのポタージュ。特有の土臭いような味はするが、まろやかで美味しい。

 

ビーツのサラダ。じゃがいも、ブルサン(ハーブ入りクリームチーズ)などを加えると絶品だ。

ビーツとは砂糖大根の一種で、どちらかというとカブに近い形で切ると真っ赤な色をしている。糖分のほかにビタミン、カルシウムにも富んだ根菜だ。ウクライナ料理のボルシチに使われるヨーロッパで、とてもポピュラーな野菜だ。

他にミキサーにかけてジュースにしたり、じっくり煮込んでボルシチ、グラーシュ、またスープとしてもよく食べられている。

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