今年の復活祭(イースター)は4月9日(日)です。
ゴベッティ家のお庭では子供たちがはしゃぎながら飛び回っています。
「マコ~。イースターエッグをたくさん見つけたよ。」
そう。今日はイースター。
この日は子供たちが教会に行っている間に、私がイースターエッグをお庭に隠すのが習慣となっていた。
教会から帰ってきた子供たちはゴベッティ家のお庭に向かって一目散に走り出し、隠してあった卵を探し回った。
お庭は季節のお花がたくさん植えられていて、広々としていた。
私はこの家の屋根裏部屋を借りていたが、大家さんであるゴベッティ家の3人のお孫さんたちも1ヶ月に一度は遊びに来ていた。
たまにお庭で午後のティータイムをする時は私もよく呼ばれた。そしてお孫さんと一緒におままごとをしたり近くの公園に行ったりした。
今日はゴベッティー家のイースターのお祭りである。
復活を祝って子羊の香草焼き、卵料理、そしてデザートを作るために朝早くからマダムゴベッティは腕をふるって作っていた。
フランスの春の伝統料理でもある仔羊のもも肉(Gigot d’agneau)の塊を買ってきて、上にパン粉、にんにくとパセリ、ローズマリーのみじん切りをよく混ぜて上からかける。オリーブをたっぷりとかけローズマリーの枝をのせて、オーブン焼き(又は網でグリル)をする。
ローズマリーの香り高いアニョー(子羊のもも肉)はゲランドのお塩とマスタードを漬けて食べると最高だ。
ゴベッティ家ではこの子羊の香草焼き、アンダルシア風じゃがいものオムレツ、そしてデザートには仔羊のお菓子(アニョーパスカル)を食べるのが定番であった。
この仔羊のもも肉をグリルして切り分ける。そしてみんなのお皿にのせ振る舞うのはお父さんの役目だった。
お皿にのった塊の肉を頬張りながら、みんなとワインを飲み、春の訪れを祝う。
イースターはクリスマスと同様大きなお祭りだ。
クリスマスは12月の寒い時なので室内だが、イースターはぽかぽかと温かくなり始めた頃であるので、お庭を開放して、みんなでグリルパーティをすることが多かった。
テーブルの真ん中にのせて、家族で分け合って食べる子羊の料理、そして卵料理はイースターの時の定番料理でもある。
またアルザス地方ではアニョーパスカルといって羊型の陶器の型にスポンジケーキのような生地を流し込んで焼く仔羊の形をしたお菓子を食べる家庭が多い。粉糖をかけ首にリボンを巻くとかわいらしい復活祭の仔羊のお菓子のできあがりだ。
待ちに待った春の訪れと共にこの日を境にして日増しに温かくなってくるので、庭いじりをしたり、散歩に出たり、バーベキューをしたり。
今まで閉ざされていた人々の心もうきうきと明るく開放的になってくるのです。
「イースター大好き~。だって卵探しのゲームも面白いし、仔羊のグリルもたくさん食べられる。そして、仔羊の形をしたチョコレートやケーキも。」
アンヌマリーは、本当に幸せそう。
妹たちとはしゃぎながら走り回り、残っているイースターエッグのチョコレートを探すのに必死であった。
下の布地はイースターの時にかけるテーブルクロス。パリのアンチックショップで買ったもの。(Rue Paradis)
リサイクル編
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