コロナにびくともせず懸命に実をつけてくれるのが、かわいい果樹の実たち。
わがプチプチガーデンには、ネクタリン、梅、びわ、ブルーベリーが少しずつ色づき始めました。これらの実は収穫をする瞬間がむずかしい。熟したともって採ろうとすると、雀やカラスに先に食べられてしまうからです。たとえ鳥たちに食べられてしまっても一つ一つ熟していくプロセスを見るのもとても楽しいものです。
昔ブザンソンにいたとき、ゴベッティ家の庭にはいくつもの果樹の木があって、長いはしごを使って、よくペッシュ(黄桃)やプルーン、スリーズ(さくらんぼ)などを採るようにマダムに頼まれたことを想い出します。
彼女は採った実を洗って、砂糖をまぶし一晩おき、翌日大鍋に入れてぐつぐつと気ままに煮ていたこと。コンフィチュール専用の銅製鍋でたくさんできると、煮沸した瓶に入れて名前と日付を書いたシールを貼り付け、地下室で保存していました。 カーブ(地下蔵)にはトマト、コーニッション(酢漬け小きゅうり)、ザワークラウト(酢漬けキャベツ)などがたくさんありました。保存食を作ることはかなりのフランス人が得意とすることです。また家にはカーブ(地下蔵)があって、常にヒヤッとするほど、温度や湿度が低いのでワインや保存食がたくさん貯蔵できるのはうらやましい限りです。冬はこの地方では、寒くて野菜や果物があまり収穫できず、高騰するので夏のうちに作っておいて冬は保存食を上手に使ってお料理をしていました。
そんなことで、地下蔵はないまでも、我が家でも子供に手伝ってもらい、実を収穫し、これからは少しずつ(保存食といえるほどたくさん収穫できないが)つくっていくとしましょう。
(左からブルーベリー、びわ、ネクタリン、)
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