Cadeau aux pays de provence
★東京から1時間もすると緑豊かな自然がまだ残っている小さな街?茅ヶ崎。海辺の近く、そして土曜日には近郊でとれた野菜を売りに海辺の近くの公園に市場マルシェが立つ。自分の庭で採れた野菜、マルシェの地場野菜。近海で捕れた魚介類。これらの自然の産物からヒントを得て、自然に感謝しながらお料理を作るのが好きです。フランスでもパリ近郊の人たちは自分のお庭で育てた野菜を使ってお料理をする(ポタジェ)のが好きです。プロヴァンスの田舎に短期滞在していた時、彼らが菜園で育てていた野菜を我が家の庭でも育てて見たくなりました。しかし、石灰質の強い土壌の南仏とは風土が違うせいかプロヴァンス地方の野菜と同じような品質というわけにはいきません。ここでは、日本の土壌で出来ヴァンヴァンスにもあるものを紹介していきたいと思います。
ラディッシュとプチ聖護院かぶ
1月7日は七草粥を食べる小正月です。一般的にはせり・なずな・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろの七草を入れたお粥を食べるのですが、庭にちょうど大きくなった聖護院かぶと二十日大根ができたので引き抜き、お粥を作りました。すずな(かぶ)はプチ聖護院かぶで、またすずしろはラディッシュ(二十日大根)で代用し、西洋の万能薬といわれるハーブでもあるセージも加えました。最後にくこの実とすりおろしたショウガを入れてちょっと薬膳風にしたてたらとても美味しかったです。寒い冬の最中、とっても体が温まりストレス解消、和・中・洋が一体となった最高の薬膳食?でありました。
畑の野菜のピクルス
ワインヴィネガー、粒コショー、ロリエ、ねずの実などでラディッシュとプチ聖護院かぶをピクルスにしました。これはワインのおつまみにはかかせません。
ソバージュなトマトたち
5月にトマト3種類の苗を買い、お水だけはあげましたが、極力人間の手を加えず、トマト本来の自然な姿で栽培するソバージュ栽培で育てました。それでもサンマルツァーノやミディトマトはすごく甘くて糖度の高さは最高。生ハム、きゅうり、チーズなどを一口大に切って、くしに刺してピンチョス風スペインおつまみやスタッフドトマト(リコッタチーズ、レーズンなどを中に詰める)などしてちょっとしたオードブルにして食べています。
びわのコンポート
200個くらいがんばってむいたびわも煮てしまうと水分が出て1/10くらいの容量になってしまいます。今回もジャムの瓶に6個くらいできてました。びわのコンポートはアンズのようにヨーグルトとミックスするかバニラアイスクリームにソース感覚でかけると美味しいですね。甘酸っぱくて天然の味はひと味違います。
びわの収穫
今年もびわが鈴なりになりました。いつも高いところは雀に食べられてしまうのですが、下になった果実だけ剪定しました。本来は高いところに陽が照るので、 熟して甘いのですが、なかなか手が届きません。また採ったら早く煮ないとすぐに真っ黒くなってしまいます。皮と種を取り、砂糖、ペクチン、クエン酸を入れて、30分煮ました。びわは果肉が柔らかいので原形をとどめるにはあまり煮込んでしまうとすぐトロトロになってしまいます。スペインでもびわに似たようなニスベロとよばれる果物があります。びわと名前が付いているところもあり、失敗した林檎?小さなカリン?かなと思わせる味でしたが、スペインの土地の人に聞いてみると完熟してじゅくじゅくのものを食べるか、ブランディに漬けたりすると美味しいのだそうです。