小学校の友達で大都会から長野に移住した人がいる。
私たちは日本橋の人形町に小学校があってそこに通っていた。日本のど真ん中に住んでいたので、そんなコスモポリタンが長野の片田舎に移住して、どんな生活を繰り広げているのであろうか。
小学校の同学年の一人であるKくんが移住先の長野を案内してくれたのだった。
同窓会をかねて、1度見学しようと好奇心をそそられた有志たちが長野に集まった。
k君は、小淵沢からすぐの富士見町というところに古民家を構えている。
かなり古い古民家を移築したそうで、柱や梁はきずがあったりペンキがはげていたりかなり年季がはいっている。
自分で修復しつつ、掘りごたつ、バイク小屋兼作業場、物置などDIYでユーチューブを見ながら構築していったそうだ。
その巧妙な技には本当に脱帽である。
マルチ栽培で様々な野菜も育てている。広いお庭に自生するわらび、ふき、あさつき、ヤマゴボウ、ぜんまいなど。
食卓には奥さん手作りのごまだれなどで和えたものを出してくれた。これがまた絶品だ。
奥さんの手料理と七輪でのバーベキュー。大部屋の中で火をたいても以前は囲炉裏だったというので煙は天井高く上っていく。むせると言うことは決してない。
信州和牛を調達して(由緒ある黒毛和牛を改良した牛) きめこまやかな霜降り肉をお祖母ちゃん自慢のタレをつけて食べる。取れたての山菜と信州和牛、そして信濃原産純米吟醸の日本酒真澄で乾杯だ。
長野の古民家で同窓会ができるなんて夢にも思わなかったがそれがまさに実現した。
これが、
「のんびり、田舎暮らし。人生の楽園ということかな。。。」
(でも結構やることがいっぱいあって忙しいらしい)笑笑
幼い頃の話にうつつを抜かし、延々と昔話はたえず。。。夜は深々と更けていく。
。
次の日はみんなで観光だ。
まずはアルパカ牧場を見学。
ペルーではアルパカは「神様の使い」とも言われているのだそうだ。餌をあげたり、一緒にお散歩したり。
愛らしい姿に思わずハグをする。
次はビーナスLINEに沿ってイングリッシュガーデンを訪れる。
蓼科高原 バラクラ イングリッシュ ガーデンは1990年の初夏に開園した。約1万平方メートルの地に、オーナーであるケイ山田のもとに、設計から石工、ガーデナーまで、庭園の全てを英国人専門家により創園。日本初の本格的英国式庭園として誕生した。
その英国式庭園でわすれな草やチューリップなど花々のやさしい香りに包まれて心地よい時間を過ごす。
私は自然にアレンジされたこのイングリッシュガーデンが大好きだ。
英国伝統のホームメイド焼き菓子スコーンもみのがせない。パイオニア的な存在のバラクラのイギリス菓子の味をシナモンアップルジャムとクロテッドクリームをつけて、みんなで嗜なむ。
自然の中でのスイーツは最高だ。空気も爽やかだし、広い空間の中でのティータイムに私たちは癒やされる。
ゆっくりと休んだ後ビーナスラインを車で延々と走る。八ヶ岳、中央アルプス、浅間山、美ヶ原など360度山々が見渡せる絶景ポイントにたつ。その横にかすかにみえる霧のかかった富士山はとても幻想的である。
霧ヶ峰の頂上で幸せが訪れるという霧鐘塔の鐘を鳴らす。
最後は諏訪大社を訪れる。
現在は生命の根源・生活の源を守る神と崇められているそうだ。
深い森の包まれた神社はまるで東山魁夷の絵画を思わせるほどの神秘的な空間だ。
1000年もの大樹の深い生命力を改めて感じる。
最後は日頃の行いに対して汚れた身を洗浄し、身を清めるためのお祈りを捧げました。
そんなことで、われら小学校の有志たちが集まっての素晴らしい同窓会に幕を開けたのでした。
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