サンクロード村の畑からの贈り物 Cadeau de la Campagne de St.Claude
★フランスの大学は一年間のうちで半分しか授業がなく、半分はヴァカンスの日々だったので、その時間をイヴォンヌが紹介してくれたコミュニティで過ごすことにしました。それは、スイスのレマン湖から1時間ほどの小さな村St. Claude という小さな田舎で、丘のうえには10人ほどのフランス人やオランダ人が自給自足の生活をしていました。
★広大な土地にイヴォンヌの田舎家もあって、そのコミュニティの人々とイヴォンヌと一緒にみんなで土を作って、野菜や果物を育て、それらの無農薬野菜を収穫し、自分たちで調理したりするのです。
できた野菜や果物を使って食卓に並べ、美味しくみんなと分かち合う。都会から出てきた私はなかなか自然の中に身を置くことに慣れませんでしたが、2年間も続けると 食を通してみんなと共に過ごす日々が楽しくて毎日がお祭りのように過ぎていきました。
日本に帰ってからもフランス同様我が家の小さなお庭ですがなるべくいろいろなものを育て自給自足とまではいきませんが自然の恵みを大切にした生活をしようと思っています。
ここでは東仏・サンクロード村や南仏・プロヴァンス地方に滞在したときによく見た野菜や果物を中心に我が家の小さな庭で栽培したものを紹介していきます。
ミントのカクテル モヒート
お庭のミントをたくさん摘んでモヒートを作りました。ミントのフレッシュな香りとライムのさわやかな酸味が特徴のキューバのカクテル。アーネスト・ヘミングウェイが愛したカクテルでもあるとか。細かくスライスしたライムとその果汁(半個)と摘み立てのミントの葉をたくさん入れ、お砂糖を少し多めに加え、最後は炭酸水で割ったものです。ラム酒と炭酸水のパンチの効いたキューバの熱い熱いお酒。私の大好きなカクテルの一つです。
様々なミント(シソ科ハッカ属多年草)
アップルミント、オーデコロンミント、ブラックミント、チョコレートミント、スペアミントなど色々な種類のミントを植えました。フレンチはもちろんタイ料理やベトナム料理にも主要なハーブとしても。漢方でも成分のメントールは清涼、解熱、発刊、健胃などの目的で用いられています。鎮静作用があり、精神的な緊張を和らげ、いらいらを沈め、製油のアロマで不眠症、不安神経症を解消したりして心身をリラックスさせてくれます。
新鮮な野菜はやっぱり生で
採れたての野菜をヒマラヤ山脈の麓から採掘されたオレンジ色の岩塩をつけて生で食べました。野菜の新鮮さも相まってほんのりと塩の甘みが加わり、なかなか味わいのある美味しさです。自分で育てた野菜を食べると心から満足します。土の恩恵に感謝しましょう。
最後の野菜
今年は例年になく雪が何度も降ったり、強風、厳しい寒さのために葉が凍結してしまって野菜のできはいまいちでしたが、朝一番に土から紅芯大根・紅化粧などを掘り起こしました。これで、冬野菜も終わりかと思うと、ちょっと淋しい気分ですが、日差しも長くなり近所のお庭では菜の花などが咲き、いよいよ温かい春の到来ですね。
湘南の巨砲?藤みのり
湘南の藤沢の農家の人が大粒で栽培が容易で実りがよいように「ピオーネ」と「井川」を交配させた藤稔(ふじみのり)を誕生させました。家でも7年前に植えて網をかぶせるようにしたら、何とか実が留まるようになりました。7月後半に入って紫色に変わりつつあります。先週の大雨でかなり実が落ちてしまいましたが、私にとっては一粒一粒が宝石のよう、早く食べてみたいものです。