フランスのカフェは至る所にありますが、やはりコーヒーや紅茶、ティザンヌ(ハーブティ)などのドリンクが中心です。
ちょっと友達とスイーツやキッシュなどを食べながらコーヒーを飲むときは「サロン・ド・テ」に行きます。
ゆったりとした空間でのんびりとお話をしスイーツを楽しみながらカフェを飲む。ちょっぴり優雅な気分になります。
このリンゴのタルトもサロン・ド・テでは定番と思えるほどよく出てきます。
一般に夕食の時間が夜の8時頃と遅いため、おやつの時間は午後3時でなくて4時です。
フェランディ調理師学校に通っていたときに一番最初にノルマンディー(北仏)出身のジル先生に教わったタルトでもあります。
「ノルマンディー地方はとても寒いけれど、様々な果樹が育つ。特に家庭では林檎や洋梨などを育てている家が多くて、果実がたわわに実をつけるんだよ。それらを、摘み取ってリンゴのタルトにしたり、コンポートにして冷暗所に保存する。そんな風にして家庭ではハンドメイドの味を楽しんでいるんだ」
ジル先生の手慣れた手つきで作る林檎のタルトは絶品でした。
「こんなに簡単で美味しいなんて。」と感激したものです。
マルシェ(市場)にリンゴを買いにに来る人も多い。その多くが、大きな段ボールやキャリーケース?に何十キロと言う単位でリンゴを購入したりしてます。たっぷり消費するので(自宅のひんやりとした地下室で保存ができるので)じゃがいもやりんごはまとめ買いをする人が多いようです。
マルシェではリンゴの種類だけでもたくさんあるので、様々な種類のリンゴを使った絞りたての無添加リンゴジュースや、リンゴのジャムなども並べてあって、見ているだけでも楽しい。
このリンゴのタルトは甘酸っぱい林檎(紅玉)を使用し生クリームをたっぷり入れるのでとてもマイルドな味になります。しっかりと焼けた林檎がパイ生地と共に口の中にとろけて、甘酸っぱさとクリーミーなバランスが絶妙です。
今年は家の庭では媛リンゴが3個しかできませんでした。これは食べると言うより観賞用かな。
春に白くて可憐なお花が咲き、そのあと小さな林檎の果実ができるので二重の喜び。みているだけでも愛らしい。おまけに食べられたら最高。これからも栄養をたっぷりあげて、上手にたわわに実がなるまでがんばって育てましょう。
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