今日は寒かったので体が温まるようにと、モニックのおばあちゃんに教えてもらったタルティフィレットを作りました。
私が、ブザンソン大学の留学時代に一緒のアパートに住んでいたモニックがある日実家のあるサヴォワ地方に招待してくれました。そこはスイスジュネーブから近くのアヌシーという街から10kmの田舎で、両親は牧場を営んでいました。
広いリビングには薪の木のオーブンがでんとしてありました。その前に中世を感じさせるような古いテーブルがありモニックと二人で野菜を刻んだり、お肉を切ったりしたものです。90歳になるおばあちゃんが伝統的なお料理やお菓子を手ほどきしてくれたのでいろいろな家庭料理を教えてもらうことができました。
おばあちゃんが作ってくれたサヴォワ地方のシンプルな家庭料理 じゃがいもとチーズ(この地方の特産品ルブロションという白いセミハード)を上からかけたTartiflette タルティフレット。アスパラとエビを加えて、薪のオーブンで焼いてくれたあの懐かしのグラタン。今日はそのほくほくとしてちょうどいい具合に火の入ったじゃがいものグラタンを家のオーブンで焼き上げてみました。
グラタンはフランスのサボワやドーフィネ地方が起源といわれています。グラタンの グラチネとは、料理をオーブンなどで加熱して、焼き色を付ける技法をさしますが、この時表面に出来た皮膜の事をグラタン(gratin)と言っています。
サヴィワ地方は、じゃがいも、きのこ、野菜、ひき肉、マカロニと数え切れないほど様々なグラタンがあります。
牧歌的なアルプスのふもとで放牧された牛から絞られたモニックの実家の新鮮な牛乳と濃い生クリーム、近郊で作られる硬質チーズなどを上からかけたおばあちゃんのグラタンはとても素朴だけど、ほっこりとしたじゃがいもと濃厚な牛乳が程よく浸透しており美味しくて、本当のフランスの田舎料理を味わった気がしました。
サヴォワ地方は、アルプスに近く、冬は雪が降ってとても寒いのですが、ヨーロッパの最高峰モンブラン、レマン湖など、美しく雄大な自然に恵まれていてとても平和で美しいところです。
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